B-Pからのメッセージ

これはスカウト運動の創始者ベーデンパウエル卿からスカウト達に向けて書かれた最後のメッセージです。彼が亡くなった後で発見さました。


『私(中井)はこのメッセージに感銘を受け、世界のスカウト仲間の一人として、「ちかいとおきて」を実践するためにリーダーとして奉仕しようと決意しました。』



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親愛なるスカウト諸君へ

これは、君たちへの私の最後の言葉になるのだから、よくかみしめて、読んでくれたまえ。

私は、非常に幸せな生涯を送った。それだから、君たち一人一人にも、同じような幸福な人生を、 歩んでもらいたいと願っている。

神は、私たちを、幸福に暮らし楽しむようにと、すばらしい世界に送ってくださったのだと、 私は信じている。金持ちになっても、社会的に成功しても、わがままができても、それによって幸福にはなれない。

幸福の第一歩は、少年のうちに、健康で強い体をつくっておくことである。
そうしておけば大人になった時、世の中の役に立つ人になって、人生を楽しむことができる。

自然研究をすると、神が君たちのために、この世界を、美しいものやすばらしいものに満ち満ちた、楽しいところにおつくりになったことが、よくわかる。

現在与えられているものに満足し、それをできるだけ生かしたまえ。
 
ものごとを悲観的に見ないで、なにごとにも希望を持ってあたりたまえ。

しかし、幸福を得るほんとうの道は、ほかの人に幸福を分け与えることにある。
この世の中を、 君が受け継いだ時より、少しでもよくするように努力し、あとの人に残すことができたなら、死ぬ時が来ても、とにかく一生を無駄こ過ごさず、最善をつくしたのだという満足感をもって、 幸福に死ぬことができる。

幸福に生き幸福に死ぬために、この考えにしたがって、 「そなえよつねに」を忘れず、大人になっても、いつもスカウトのちかいとおきてを、堅く守りたまえ。

神よ、それをしようとする君たちを、お守りください。



君たちの友
  べ-デン-パウエル・オブ・ギルウェル